ワシントン州プルマンでは,フォックスやコヨテが媒介する寄生虫が犬に感染し,まれに人間にも深刻な病気を引き起こす可能性があることが確認され,ワシントン州立大学(WSU)の研究者らがその存在を明らかにしました.この寄生虫はエイチノココックス・マルチロカリス(Echinococcus multilocularis)と呼ばれ,通称では「フォックスタービル」と呼ばれるものです.この寄生虫は,今年5月にWSUプルマンキャンパスで見つかったフォックスの子供の解剖で確認されました.この発見は,3月に発表された論文に記載された研究結果に続くもので,その論文ではピューゲート・サウンド地域のコヨテの間でこの寄生虫が広く存在していることが明らかにされていました.
人間は寄生虫の卵が含まれた糞や土に接触することで感染します.その結果として発生する病気はアルベオーラー・エイチノココックス症と呼ばれ,症状が現れるまで何年もの時間がかかることがあります.その結果,肝臓に深刻なダメージを与えることがあります.感染したフォックスの子供は約9週齢で見つかった際,WS,の獣医学教育病院に搬送されましたが,治療の末に命を落としました.解剖により,この寄生虫の大量感染が確認され,PCR検査と遺伝子配列解析によってその存在が裏付けられました.
また,WSUはプルマンでスズメバチを検出するなど,この寄生虫が地域全体に広がっている可能性を示唆しています.ペットの飼い主には,犬がネズミや野生動物を食べたり,徘徊しないように注意し,獣医師に相談して寄生虫の予防策を講じることを呼びかけました.
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