シアトル空港,2050年までに2700万人不足

2026/05/14 19:53

シアトル空港2050年までに2700万人不足

シアトルとタコマを結ぶ国際空港の需要は,2050年までに年間2700万人規模に達すると予測されており,現行の拡張計画ではその需要を満たすことはできないと,州政府が明らかにした.この状況への対応策は限られているが,航空業界の関係者からは民間市場がより早く対応する可能性があるとの示唆が聞かれる.

シアトル国際空港(SEA)とパインフィールド空対(PAE)の拡張計画を加味しても,依然として年間2700万人の需要が埋まらないと報告されている.SEAは2025年時点で5270万人の利用者を記録しており,今後も拡張が困難な状況にある.

SEAの将来のターミナル建設計画では,2041年の需要に比べて600万人の不足が予測されており,空港の配置や立地の制約がその原因として挙げられている.SEAのCEOであるケント・クロフォード氏は,「すべてがうまくいかなければ,機械の回転が止まってしまう」と述べている.

パインフィールド空港は2040年までに年間400万人の利用者を想定しているが,WASPの報告では,シアトルの需要が北へ移動すれば,パインフィールドの利用者数は670万人に達する可能性があり,その場合,現在の計画より63%大きいターミナルが必要になる.

一方で,ボーイングフィールド空港は規模が小さく,周辺の開発が進んでいるため,大規模な商業拡大には対応できないとされている.その代わりに,小型の定期便や貨物運輸,プライベート航空機の利用が中心となる見込みだ.

州議会が設置した商業航空運輸委員会(CAWG)は,今後数か月内に,この問題に対する対応策を提示する予定だ.CAWGの議長であるイーブン・ノルディー氏は,「2040年を越えた長期的な需要不足の対応が現在の重点課題だ」と語っている.

航空業界の関係者たちは,民間市場が州のインフラ整備よりも速く対応する可能性を示唆している.アラスカ航空のCEOであるベン・ミニッチュー氏は,ポートランド国際空港をシアトルの混雑を緩和する「緩衝地帯」として位置づけている.

クロフォード氏は,現状の空港を大幅に拡張する必要はないと結論付けている.「我々が今後何十年間も使う空港は,今あるものである」と述べている.

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