世界中でエボラ出血熱の新たな感染拡大が続いており,多くの人々がこの病気について正しい知識を求めるようになっています.米国疾病対策センター(CDC)によると,エボ,ラ出血熱はエボラウイルスによって引き起こされる感染症で,1976年にコンゴ民主共和国で初めて確認されました.このウイルスは主にサハラ以南アフリカ地域に分布しており,致死率は約50%に上ると世界保健機関(WHO)は指摘しています.エボラウイルスには4種類のタイプがあり,そのうちの2種類は人間には影響を与えないとのことです.
感染は病気の患者や亡くなった人の体液に接触することで起こり,感染した人が症状を示すと,その本人が感染源となります.空気を介して感染するわけではなく,近所にいても感染する可能性は低いとされています.体液に触れた衣服や布団,針,医療機器などにも注意が必要です.また,エボラに感染して亡くなった人の遺体や,アフリカの森に生息する動物,バット,森林羚羊,霊長類,その体液や生肉とも接触を避ける必要があります.ウイルスに触れる必要がある場合は,個人防護具を着用することが重要です.
エボラが流行している地域にいる場合は,感染後21日間は自身の健康状態をしっかり観察する必要があります.感染後2〜21日程度で症状が現れ,感染から8〜10日後に症状が顕著になります.初期の症状としては,発熱や頭痛,筋肉痛,疲労感などの「乾燥症状」が見られます.病気が進行すると,下痢や嘔吐,不明瞭な出血などの「湿性症状」が現れます.
エボラウイルスの検出には,ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)による血液検査が使われます.米国食品医薬品管理局(FDA)が承認した治療薬は「インマゼブ」と「エバンガ」の2種類で,これらはエボラウイルス,つまりオルトエボラウイルス・ザイレンセにのみ有効です.WHOによると,他の変異種に対するワクチンの開発は進行中です.検査で陽性となった患者には,補助的な治療が行われます.治療には,水分や電解質の補給,血圧を維持する薬,嘔吐や下痢を抑える薬,発熱や痛みを抑える薬などが含まれます.
Twitterの共有: エボラ出血熱症状と感染の仕組み

