2001年2月28日午前10時54分,シアトル近郊で規模6.8の地震が発生した.この地震により西海岸地域に数十億ドルの損害が生じ,数百人がけがを負い,1人が心臓発作で命を落とした.震源はアンドラーズ島の地下で,オリンピアから10マイル以上離れたニスケリア川デルタ付近に位置し,地盤を30秒以上揺さぶった.シアトルのピオニアスクエア地区やワシントン州議会議事堂,アラスカウェイ橋など多くの建物が被害を受けた.2001年から25年間,州は地震対策を強化し,橋や学校などの重要インフラの耐震改修を優先してきた.最も目立った変化はシアトルの水辺の再整備で,地震に脆弱なアラスカウェイ橋は解体され,SR 9,9トンネルに置き換えられた.技術面では,シェーケイルト地震早期警報システムが導入され,地震発生前数秒の警告を発信するようになった.最新の研究では,カスケード亀裂帯の地震がサン Andreas断層にも影響を与える可能性があり,バンクーバーからサンフランシスコに至る都市に大被害をもたらすと警告している.ワシントン州の地震学者ハロルド・トービン氏は,「地震はいつ起こるか予測できないが,次の大規模地震は避けられない」と語っている.シアトル市長ケイト・ウィルソンは2月28日をニスケリア地震記念日と宣言し,ワシントン州知事ボブ・フェアガーソンも同日を記念日として定めた.
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