シアトル発 – シアトル警察は、12月5日にシアトル市内のダウンタウンで発生した高齢女性への襲撃事件に関して、捜査状況と監視カメラ映像を公開しました。映像は、警察官が直ちに容疑者を特定し、迅速な追跡を行った様子を記録しています。
容疑者のファレ・ヴァイガレパ・ペアは、シアトル警察(SPD)の間で過去の暴力事件から「問題のある人物」として知られており、過去には暴行で有罪判決を受けています。
公開された映像には、ペアが金属製のネジが付いた木の棒を振り、横断歩道で立っていた75歳の女性に近づき、背後から顔面を殴る様子が映っています。この襲撃により、被害者は重度の顔面損傷を負い、緊急手術を受けました。被害者への医療費支援を目的としたクラウドファンディング(GoFundMe)が立ち上げられ、多くの温かいご支援が寄せられています。クラウドファンディングは、アメリカで広く利用されている寄付の仕組みです。
襲撃後、警察官は監視カメラの映像を分析し、容疑者の位置を特定。速やかにペアを逮捕しました。現在、彼はキング郡刑務所に第一級暴行(aggravated assault)の容疑で収監されています。第一級暴行は、重傷を負わせる可能性のある暴力行為を指します。
警察は、ペアを迅速に特定できたのは、警察の努力に加え、地域住民からの情報提供があったことも大きいと述べています。また、ペアは過去にも無差別に暴力を振るっていたとされており、「彼は特定の地域で、無差別に暴力を振るうことで悪評高まっていた」と、逮捕時の警官が証言しています。
ペアは12月11日に第一級暴行の罪で正式に起訴されました。現在、彼の精神状態を評価し、裁判を受ける能力があるかどうかを判断するための鑑定が行われており、次の期日は12月29日に予定されています。
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