シアトル・タコマ国際空港(SEATAC)で今週水曜日、退役軍人のパーマー・ジョーンズ氏と妻のデレニーさんは、紛争地で救出した愛猫「インチ」(Imchi)と感動的な再会をしました。感謝祭直前という特別なタイミングで、アメリカへの到着となりました。
ジョーンズ夫妻は、インチと1週間離れて過ごす間を「永遠のようだった」と語っています。空港に到着したインチの姿を見つけたジョーンズ氏は、驚きと安堵の表情で「本当にここにいるのか?ええ、そうみたいだ!」と反応。その後、喜びをあらわに「ああ、本当に嬉しい」と語りました。
この再会は、中東で生活していた夫妻が救出した美しいブルーアイの猫、インチにとって、長い旅の終わりを意味します。ジョーンズ氏は、私設防衛業務で派遣されていた当時、周囲の環境が非常に危険だったと振り返っています。
「文字通り爆弾が彼女の近くで爆発していたんだ」と彼は語っています。
デレニーさんも海外に移動していました。夫が出勤している間に、彼は「決して良い環境とは言えなかった」場所に住む野良猫を発見しました。それでも、彼は「純白の毛並みが印象的だった」と振り返っています。インチはすぐに彼に懐きました。
「理由もなく私の周りにいるようになり、最初は無視しようとしたんだけど、すぐに心を奪われてしまったんだ。そして、彼女を連れて帰らなければならなかった」と彼は語っています。
インチは最終的に夫妻の海外アパートで同居することになり、デレニーさんは彼女を「まるで我が子のような存在」と表現しました。
夫妻がホリデーシーズンに帰国できると知った時、彼らは喜び勇んでいましたが、インチをアメリカに連れて行く方法がわからないことに気づきました。
そこで、国際的な動物保護団体SPCA Internationalが協力を申し出ました。SPCA Internationalは、費用を一切負担せず、インチの予防接種、マイクロチップ装着、アメリカへの入国に必要な認証を取得し、アラスカ航空の貨物便でアメリカに輸送しました。この団体は、海外での動物保護活動に尽力していることで知られています。
SPCA Internationalのロリ・カレフ氏は、このような状況にある軍人への支援は不可欠であると述べています。
「彼らは我々のために多くのことをしてくれる。我々も可能な限り彼らに恩返しをするべきだ」と彼女は述べています。
彼女はまた、救出活動がなければ、戦争地帯に残された動物たちはしばしば「命の危機にさらされる」と付け加えています。
「彼は彼女の命を救ったんだ」と彼女は語りました。
空港職員がインチを待ち構えていた両親のもとに運び出す際、デレニーさんは「こんにちは、ベイビー」と優しく声をかけました。その直後、パーマー・ジョーンズ氏から感情的な「ああ、本当に嬉しい」という言葉が聞こえました。
デレニーさんは誇らしげに、「インチにとって初めての感謝祭とクリスマスになるわ」と述べました。この時期は、アメリカで家族や親戚が集まり、感謝の気持ちを分かち合う大切な行事です。
インチを安全な腕に抱いて家路についた後、カレフ氏は彼らが共有する絆について振り返りました。「いつも誰が誰を救ったのかという疑問はあると思う」と彼女は述べています。
シアトル・タコマ国際空港は、ワシントン州の主要な国際空港であり、多くの日本からの旅行者も利用しています。
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