ワシントン州ファーンデールで60年間運営されていたインタルコ・アコア鋳造所が解体されることとなり,地域経済の柱でありコミュニティの象徴であった存在が失われる.カール・ラトクリフ氏は19歳の時にファーンデールの同鋳造所で夏休みのアルバイトを始めたが,44年間のキャリアへと発展した.『これは長かった夏だった』と笑いながら語った.鋳造所はラトクリフ氏と家族に住宅を購入し,安定した生活を築くきっかけとなった.『とても良い給与の仕事だった.必要ない物を買って楽しむことができた』と振り返った.アルミニウム価格の下落と維持費の増加により2020年に閉鎖が決定.トランプ大統領への請願にもかかわらず再開は叶わず,700人の家族向け給与労働者が失業した.現在,同施設の解体が進む.『2/3の人生を過ごした場所が壊されるのは心が痛む』とラトクリフ氏は語った.過去には再生の機会もあったが,カナダ企業によるグリーン水素製造計画はトランプ政権下で頓挫.ファーンデール市長のグレッグ・ハンセン氏は鋳造所が市が中流階層コミュニティに成長した要因だったと強調.『数世代にわたる家族がこの鋳造所に頼って生活を支えてきた』と語る.現在は代替の見込みがゼロで,地域は700人の失業を乗り越えている.『ファーンデールはブルカラーコミュニティとして立ち直り,次の章を切り開いている』とハンセン氏.しかし,かつての同僚らはその存在が再現困難だと語る.『そこは本当に家族のような場所だった』とラトクリフ氏.ラトクリフ氏は最後の世代としてラッキーな立場にあり,次世代にとっては『最後』がまだ始まったばかり.『機会はどんどん減っている』と語った.
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