米で初のH5N5感染死亡 – 人間への感染記録

2025/11/22 11:08

ワシントン州で鳥インフルエンザH5N5による死亡事例 – 人間への感染は初の記録

ワシントン州グレイズハーバー郡 – ワシントン州保健局(DOH)によると、グレイズハーバー郡の75歳女性が、H5N5型鳥インフルエンザによる合併症のため金曜日に死亡しました。女性は基礎疾患を抱えており、11月初旬に発熱、錯乱、呼吸困難といった症状を発症し入院しました。DOHは、この事例がH5N5変異株が人間に感染した世界初の記録であると発表しています。

現在、一般市民への感染リスクは低いとDOHは見ており、他に鳥インフルエンザに陽性反応を示した人は確認されていません。濃厚接触者については症状の観察を徹底しており、人から人への感染は確認されていません。ウイルスの人間から人間への伝播を示す証拠は見られていません。

グレイズハーバー郡の住民は、自宅の裏庭で家禽を飼育していました。DOHは、家禽の群れで鳥インフルエンザが確認されており、最も可能性が高いのは、家禽、その周辺環境、あるいは野生の鳥を通じてウイルスに曝露されたというものです。このH5N5変異株が、これまでに米国で報告された70件の人への感染事例(2024年と2025年に主に酪農場や養鶏場の労働者に軽度の症状を引き起こしたH5N1ウイルスを含む)と比較して、人間の健康に対する脅威が大きく異なるという事実は確認されていません。

H5N5とH5N1の違いは、感染細胞からのウイルス放出に関わるタンパク質に起因すると考えられています。呼吸器専門医のビン・グプタ博士は、「今回の感染は現時点では稀ですが、ウイルスが動物から人へジャンプし、病気を引き起こす可能性があることを示唆しています。」とコメントしています。

【グレイズハーバー郡について】グレイズハーバー郡は、ワシントン州の太平洋岸北部に位置する地域です。日本の読者の中には馴染みがないかもしれませんが、豊かな自然と農業が盛んな地域として知られています。

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