シアトル葬儀社、放火後売却へ:地域に衝撃

2025/11/21 19:16

コロンビア葬儀社、放火事件後数か月で売却へ:南シアトル地域の歴史的ランドマーク

シアトル – 南シアトル地区に1世紀以上にわたり、地域住民に寄り添ってきたコロンビア葬儀社&火葬場が、将来の行方について大きな課題に直面しています。ワシントン州で最も歴史ある葬儀社のひとつである同社は、今年の夏に発生した放火による火災で甚大な被害を受け、現在は売却を視野に入れています。

オーナーのラッス・ウィークス氏は、火災発生から4か月間、家族経営の事業への影響に対応する日々を送っています。7月30日未明に発生した火災は、1907年の創業以来、この地域の重要な存在であった葬儀社の存続を揺るがしました。ウィークス家は、再建か売却かの難しい決断を迫られています。

「これは地域にとって大切な歴史を象徴する場所ですが、結局のところ建物です。一番大切なのは、地域の人々との繋がりです。」ウィークス氏は語りました。

レイニア・アベニュー・サウスとサウス・アラスカ・ストリートに設置されたシアトル市交通局(SDOT)の監視カメラの映像には、火災直前に葬儀社の玄関ポーチに人物がうかがっている様子が映っています。その後、炎が上がりました。消防隊が90分に及ぶ消火活動を行いましたが、建物は深刻な損害を受けました。シアトル消防署は、損害額を約30万ドル(約4500万円)と推定しています。

ウィークス氏によると、現在の安全基準を満たすための改築には、300万ドルを超える費用がかかる可能性があるとのことです。

「様々な選択肢を検討し、情報を集め、関係者全員にとって最善の決断ができるよう努めています。」と彼は述べています。

広さ33,000平方フィートの敷地は、警察が放火事件の捜査を進める中、750万ドルの価格で販売されています。困難な状況下でも、ウィークス氏は、仮設施設を敷地内に設置したり、レイニア・アベニュー・サウス沿いの新たな場所に移転するなど、南シアトル地域へのサービス提供を継続する方法を模索しています。

「葬儀社は、地域社会にとってなくてはならない存在です。これまでのようなご支援に心より感謝申し上げます。今後も、場所が変わっても、地域住民の皆様に寄り添ったサービスを提供していきたいと考えています。」とウィークス氏は述べています。

7月の火災に関する捜査は現在も続いており、容疑者の逮捕はまだされていません。

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