ワシントン州ロングビューにあるニッポンダイナウェイパッケージング株式会社の紙・パルプ工場で,5月26日の朝に爆発事故が発生し,11人が死亡しました.これは,ワシットン州で起きた現代史上最悪の工業災害として注目されています.事故の原因はまだ明らかになっていませんが,爆発したタンク内にあった物質が,紙パルプ製造に使用される化学溶液である「白液」とされています.
「白液」は,ナトリウム水酸化物とナトリウム硫化物を主成分とする強アルカリ性の液体で,pH値は13〜14と非常に高いです.工業用の排水分解剤のpH値も14ですが,「白液」はそれと同程度の強さを持ち,酸と同様に腐食性があります.1滴でも皮膚に触れると,二度や三度の火傷を引き起こす可能性があり,脂肪やタンパク質を分解して皮膚を溶かし,さらに深部の組織にまで侵入する恐れがあります.
事故現場では,爆発によって約57万ガロンの「白液」が流出しました.これはオリンピック競技場のプールに相当する量です.タンク内には現在も2万5千ガロンが残っており,原因究明が続いています.
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