キッツァップ県の911番では,AIチャットボット「アビ」が非緊急通報の対応を担当しています.この技術はシアトルを拠点とする企業アーリエリアンが提供しており,米国各地の救急センターで導入されています.このシステムは,通報を受ける担当者が緊急対応に集中できるようにするためのものです.
デモ動画では,女性が朝8時に車の窓を壊され財布を盗まれたことを通報した様子が紹介されています.「自動応答アシスタント」と自己紹介するアビは,通報内容を詳しく尋ねます.通報者とアビのやりとりは以下の通りです.
通報者:「朝8時に車の窓を壊され財布を盗まれました.」
アビ:「分かりました.車が壊された場所や具体的な住所を教えていただけますか?」
通報者:「住所を提供します.」
アビ:「財布の中に入っていた物の総額をどう思われますか?」
通報者:「300ドルくらいですか?」
アビ:「分かりました.連絡先は(電話番号)でよろしいですか?」
通報者:「はい.」
アビ:「ご提供いただいた情報に基づき,通常はbremertonwa.govでオンラインで報告できます.リンクをテキストで送信します.よろしいですか?」
通報者:「はい.」
アビ:「(電話番号)にリンクを送信しました.他にご相談はありますか?」
キッツァップ県911局長のマリア・ジェイムズン・オウエンズ氏は,「アビと話すときは通常の応答担当者と同様に話してください.アビは35の言語を話せます」と語りました.ただし,アビが通報者が本当に緊急を要していると判断した場合は,通報を緊急通報に切り替えることができます.
通報者:「酔っぱらいの運転手を追いかけています.」
アビは「緊急通報の可能性あり」と判断し,通報者に「1秒待ってください.通報を応答担当者に転送します.もしくは,通話終了後に911をご利用ください」と伝えます.
この技術を提供しているアーリエリアン社はシアトルを拠点とし,従業員は約25名です.2月にはスノーホムシッチ県でも導入を拡大していると紹介しました.スノーホムシッチ県ではアーリエリアン社の技術を使用してすでに1年以上経過しており,4か月間で非緊急通報の対応を5万件以上行っています.また,同県では「コラ」というツールも利用しており,通報の記録,位置情報の特定,通報者への質問のガイドなどを行っています.
キッツァップ県は,州内の緊急センターの35%がアーリエリアン社の技術を導入していると発表しています.
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